4. 霊の見分けと これから起こること:  ・・・・  霊の見分けの賜物、 終末への対応




  (1) 見分けの賜物の必要性:


   「ある人には 力のわざを扱う(奇跡を行う)こと、ある人には 預言、 ある人には 霊の見分け(discerning of spirits)、 ある人には 各種の言語(=異言)、 またある人には 言語を通訳する力 が与えられています。」(Tコリント12:10)

   cf. 「堅い食物は大人の食物に属し、それは 訓練された判断力が成熟することを通して、良し悪し見分けを持つ(have discerning to good and evil、*霊だけとは限らない)人たちのものです。」(ヘブル5:14)

  霊の見分けには、「訓練による見分け」(ヘブル5:14) と、「御霊の賜物霊の見分け」(Tコリント12:10) の2つがありますが、賜物でない見分けには限界があります。 たとえば、本当に邪悪な器を外見から見分けるのはほぼ不可能で、賜物にはかないません。


   「そこで、イエスは彼らに答えて言われた。 「人に惑わされないように気をつけなさい。 わたしの名を名のる者大ぜい現われ、『私こそキリストだ。』と言って、多くの人を惑わすでしょう。」(マタイ24:4、5)



  現在は、明らかに世の終わりの時に入りかけているときであり、「人に惑わされないように気をつけなさい。」(マタイ24:4)とあるように、大ぜいの(残念ながら”少し”ではなく、)「にせキリスト」、「にせ預言者」が 世に現れている時代です。(マタイ24:5、11) 「にせキリスト」とは、”私はキリストだ”と名乗る 頭のおかしい人のことではなく、多くの場合教団・教派に所属してキリスト教を語っていながら、その実を否定する働きをする器のことです。
  そして、本当に良い器の周りに 偽物が多く集まる傾向があり、そのミニストリー全体を台無しにしてしまっているのがよく見受けられます。 それは、本当に霊を見分けられる賜物の人がその中に不在だからです。
  例えば器のメッセージや預言などを聞いても、器の素性を調べても、実際の所わかりにくいものですが、賜物の人が見れば一発で見分けられます。
  特に惑わしの多い現在の時代には、今までの時代にないほどに、見分け手が必要な時ではないかと思われます。( ・・・・・ 五役者(五職)+とりなし手 + 見分け手 )



  ・ たとえば、日本の強い者に対する霊の戦いをするほどの器 K師(おそらく使徒)が、人の霊性を見分けられずに 不用意に日本でミニストリーを立ち上げ、敵にやられて米国に退いています。 これは協力者2名(どちらも×)、敵対者(×、×、×)、また側近のとりなし手を預言者と勘違いし、本当の預言者の警告を聞かない、等が挙げられます。せっかく主に聞く器であり、彼本人についての見分けは相変わらず○なので残念です。 また、五役者のグループを形成するまで、用意周到に準備する必要があったとも考えられます。

  ・ 米国などの海外からのミニストリーでも、比較的良心的な宣教団体でさえも、その中にいる器のうちの9割程度も 見分け×でした。 知性で見分けて明らかにメッセージでうそをついている人は 確認しても×ですが、そうでないように見える、これは良い と思えるような器でも、××の人もいます。
  またこの地上にいる間は変動があり、見分けが不安定な人もいるので、良いと思っても注意して見ていかなければなりません。 関わりをもったり、ミニストリーで招へいしたりする器は、安定的に○の人であるべきです。
  かつてリバイバルに用いられた器でも、悪くなった人はいます。(セイムーア(アズサ・リバイバル)○)、 マリアノ(アルモロンガ)×、 ダビデ・チョーヨンギ昔は良かったが今は×、など。

  ・ すでに死亡した人は 見分けが固定されます。 ショッキングな実例としては、2015年8月亡くなられた滝本明師は×で、おそらく救われていなかったか、救いを失ったかと思われます。 昔に召された 本田弘慈 師は○。(召される直前に反カリスマを悔い改めた) また、三笠宮様(中東研究、2016 10/27没)は○であり、(おそらく兄である昭和天皇(○)が伝道して)救われていたと考えられます。


  ・ 霊が見える人によると、クリスチャン、ノンクリスチャンを問わず、生涯の間、一人の人に一人ずつの御使い(=守護天使)がいます。 ・・・ これが世間で言う”守護霊”
   K師の霊の戦いの時は、元々の大きな御使いに加えて、臨時でもう一人の巨人の御使いが来て、共に戦いました。

  ・ 癒しの器メル・ボンド師の見分けは、病の霊に特化しています。 人の霊の良し悪しの見分けはできない。

  ・ 今の時代、見分けの賜物を持つ器の重要性は増しており、敵もそれが分かっていて攻撃がきついので、守りのために祈るべきであり、表に出してはいけません。 かつて90年代初期に旧SJ教会で霊に敏感なMOが牧師として立てられたので、敵の攻撃がまともにぶつかってついには家族もろとも夜逃げをしてしまいました。その前にイリエ・コロアマ師(使徒)のカバリング(覆い)をやめたのが、攻撃がきつくなった主な原因です。

  ・ CGで人の顔そっくりに描かれた絵は、見ても分からず、 実物、あるいは写真や動画 等はできて、たとえ19世紀の小さな写真でも見分けられます。 これでたとえば 19世紀の聖書学者ウエスコットの霊性が極端に悪いこと(悪魔クラス)が分かり、アレキサンドリア型(=ネストレ・アランド底本)の聖書が改ざんされたものであることが裏付けられました。

  ・ 幻覚・幻聴等があり、精神病院や心療内科にかかっている人には、霊的見分けの素質を持っている人が結構いると思われます。 ただし、精神病薬を服用していると、本当の精神病になってしまいます。
  あるタバコを吸うクリスチャンは×で、禁煙すると○に変わった。 また、クリスチャンで、抗うつ剤(軽い覚せい剤含む)服用開始で×、やめると○に戻った。(霊性の見分けとの因果関係が非常にはっきりしています。) ニコチンも覚せい剤も、脳内報酬系に作用。 ・・・ 主との最も親しくあるべき回路の真中に わざわざ薬物という”偶像”を置いたことと同じ。

  ・ 小さい子供の1割くらいは霊を見ていて、大人になるにつれて見えなくなるといわれています。 また、動物には 原罪が入っていないので、(一応)見分けは良い。 動物は(一応)霊が見えると言われています。 (* ”一応”というのは、だからといって そのまま天国に行けるというわけではないということ。)

  ・ 霊を見ること自体は先天的なもので、その人の生まれつきの体質、遺伝によります。(見えることが人生の途中で消えることもある。) 一方、「霊を見分ける賜物」は、救われてから聖霊様が分け与えてくださる 後天的なもので、一度与えられたら生涯変わりません。  ・・・  「召しと賜物は変わらない。」(ローマ11:29)






  (2) これから起こること:


   「さて、天に戦いが起こって、ミカエルと彼の使いたちは、竜と戦った。 それで、竜とその使いたちは応戦したが、勝つことができず、天にはもはや彼らのいる場所がなくなった。 こうして、この巨大な竜、悪魔とか、サタンとか呼ばれて、全世界を惑わす、あの古い蛇は投げ落とされた。 彼の使いどもも彼とともに投げ落とされた。」(黙示録12:7−9)


  アダムとエバに原罪が入って以来、全世界はサタンの支配下にあり、サタンの”虚構の世界”が第2の天(霊界)に形作られてきました。 「悪魔は 偽りの父」(ヨハネ8:44) であり、「偽り者」とは、イエス様がキリストであることを否定する者(Tヨハネ2:22)です。 イエス様は、「道であり、いのちであり、真理です。」(ヨハネ14:6) 「天の御国」とは、が臨在され 支配する所です。 万物は御子イエス様によって造られ、御子イエス様のために存在し、御子イエス様にあって成立しています。(コロサイ1:16、17)

  虚構の世界とは、仏教哲学の世界、ニューエイジの世界観、共産主義、制度的宗教などの 御子イエス様を否定する世界観のすべてです。 これらのものが、サタンが第2の天から追放される時、ことごとく消滅します。 しかし、「地と海(イスラエルと異邦)」には災いが来ます。」(黙示録12:12) これが、大患難期(=後3年半)です。そして、終末の 「獣」と 「にせ預言者」(黙示録13:1−、11−) が全世界を支配する憤りの時、クリスチャンにとっての大迫害の時となり、また救いを受けることを拒絶した人々には 大いなる欺きの時、天変地異による さばきの時になります。


  まず、私たちは(救われていなければ)救いを受け、主の民とされ、そして聖霊様に満たされて力を受ける必要があります。 そして、艱難期の直前に空中携挙をうける、という にせ預言、にせ教理は、みことばをよく読むうちに きれいに捨て去り、終末の時に守られるよう祈り、備えていかなければなりません。



    





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